独立行政法人国立病院機構 下志津病院 千葉県四街道市鹿渡934-5

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病院長挨拶



院長 石毛尚樹

 日頃、皆様には、当院をご支援いただきまして、まことにありがとうございます。

 下志津病院には明治30年発足からの長い歴史があり、1945年12月に軍の施設から国立の施設に移管されてから、今年で72年目となり、干支では7回目の酉年を迎えました。その後、2004年4月に国立病院の独立行政法人化に伴い、今の国立病院機構下志津病院と名称が変わり、国からの予算で運営する体制から、各病院独自に運営する体制の病院になりました。
 この間、とくに筋ジストロフィー医療、重症心身障害医療につきましては、これまで半世紀にもわたる診療実績があります。筋ジストロフィー医療は1964年日本で最初にその入院診療を始めた2病院のひとつで、多職種による最良のチーム医療を提供しております。50周年を迎えた2014年には、記念の式典を行わせていただき、その第2部では、患者様にプラネタリウムの上映会で星空を楽しんでいただきました。重症心身障害医療も、今年度50周年を迎えることとなり、これまで入院治療の他に、短期入所事業、日中一時支援事業、児童発達支援事業など在宅支援の取り組みも積極的に行っています。一昨年には在宅支援のための相談支援事業所‘かけはし’を開設しました。
 下志津病院はまた、一般診療でも特徴ある医療を提供してまいりました。リウマチ、膠原病、小児喘息、アレルギーや、それらに関連した整形外科診療、あるいは消化器内科、神経内科、外科など専門的な医療を提供できる施設でもあります。膠原病リウマチセンターも設立され、遠方から紹介されて最先端の治療を受けにこられる患者さんも少なくないです。小児喘息、小児生活習慣病などでは四街道特別支援学校と連携して施設療法、生活支援を行っており、小児食物アレルギーについても入院検査指導等、高度医療を数多くのお子さんに提供しております。脳神経外科も診療を開始し、検査後当日すぐに結果説明の脳ドックも行っております。
 近年、人口の急速な高齢化が進み、医療介護制度の大幅な変革が始まっています。千葉市周辺地域は、2025年までに、医療必要度で25%増、介護で100%増、2倍の需要が見込まれております。これからは、ひとつの病院で超急性期医療から慢性期医療までを行う一病院完結型でなく、地域の中で病院や施設の役割を分担連携して地域包括ケアシステムを構築し、高齢化による医療介護のニーズの増加に対応しようと国は考えています。
 そんな中、下志津病院では、一昨年7月に地域包括ケア病棟を開設しました。高度急性期病院あるいは急性期病院、病棟などでの密度の濃い治療を受けられた患者さんが、自宅または地域に戻るための継続診療、あるいは在宅や施設におられる方が少しの間入院診療が必要になった場合の受け皿の役割を担う病棟であります。開設に当たり、浴室・トイレ・洗面室を、ご自宅へ帰る準備ができるように改装させていただきました。特に四街道市を中心とした周辺地域でお役に立ちたいと考えております。
 小児科では、小児2次救急にも力を注いでおります。また、地域医師会との病診連携を目的としたカンファレンスを年2回開催したり、地域の各種診療施設、介護施設等と意見交換を行う地域連携の会を年4回開催して連携を深めたり、また、下志津祭りという住民の皆様向けのイベントを年2回開催したりなど、活気ある活動が行われています。
 医療関係者の教育研修活動にも積極的に参加しております。研修医の受け入れの他、医師、薬剤師、看護師、放射線技師、臨床検査技師、保育士、栄養士、理学療法士、作業療法士などをめざす各部門の実習生の受け入れも行っております。千葉医療センター付属看護学校などへの講師派遣も増加しているところです。
 また下志津病院には、1956年に千葉大学教育学部の女子学生が、入院中で学校に通えない児童に勉強を教えにきた(ベッド教室)ことに始まる医療ボランティアの歴史があります。これが日本で最古の医療ボランティアではないかと思われ、現在も多くの医療ボランティアの皆様には大変お世話になっており、感謝しております。毎月開催されているロビーコンサートは10年以上継続されており、また毎年8月に開催する下志津フェスティバルでは1日で70-80名のボランティアの方にご協力いただいております。
 下志津病院ではこの数年、高性能MRI装置の導入、電子カルテの導入等、施設や医療機器の整備を進めて参りました。老朽化していた病棟も、段階的な建て替えを進めており、一部病棟の建て替えは終了しております。今後、病院正面玄関を含めました残り部分の建て替えも数年以内に実現し、さらに病院機能を高めて、80歳を迎える時にも皆様から信頼が増したと評価していただけるように努力したいと考えております。

 どうぞこれからもご支援、ご協力よろしくお願い申し上げます。

 

 

2017年7月   
院長 石毛尚樹